魔法少女妖怪退治
「無理!!」
「へっ!?なんて!?」


私を魔法少女にしたからには、くろたんには使命みたいな物があるはずだ。

そう考えたら、今のは空耳かなんかだろう。

もしくは、大事な用事が有るに違いない。


「今日はデートだから、無理!!」


な、なんと?


「空耳かなぁ?」
「今日はさっき一目惚れした、白猫のしろたんと月を見ながらデートする予定なんだ!!」

何が、白猫とデートだ……。


「ふざけてるんじゃないよね……」
「ん?ふざけてなんかいる訳ないじゃないか!!僕のしろたんに対する思いは本気だよ!!」


ダメだ!
話が通じない。

そう思っていたら、顔を赤らめニヤニヤしだすくろたん。


「しろたんは、本当に綺麗なねこなんだ……」
「そうなんだ……」
「ああ。今まで見た事ないような、エレガントさに、可愛さ!!」
「うん……。分かった……。デート頑張ってね……」


呆れた顔でそれだけ伝えると、夜の準備をし始めた。

お風呂に入って、ご飯を食べると明日の準備を済ませる。


「良し、バッチリ!!」


くろたんはデートに行ってるのか、見当たらない。


指輪をギュッと握り締めると、光に包まれ魔法少女の姿に変身する。


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