魔法少女妖怪退治
何かいる訳じゃないが、老朽化した室内と不気味な雰囲気で一刻も早くここを出たい。
その為にはユウキの弟を探すと決意して、左っ側の扉を開けた。
押し入れにギュウギュウにつめられた布団がだらしなくはみ出ていて、老朽化した床にはカップラーメンの空き容器が転がっている。
かつては、誰かが住んでいた。
それを匂わせる空気に恐怖を感じながら、1歩1歩と足を踏み進めると台所が見える。
いつ、血だらけのお地蔵さんが襲ってくるか分からない恐怖と戦いながら部屋をひとつづつ確認していく。
なにも起こらないまま、最後の扉に差し掛かりドアノブに手を掛ける。
そこには、ユウキに似ている男の子が部屋の隅っこで横たわっている。
男の子の前には血だらけのお地蔵さんが有る。
「あの……。ユウキ君の弟さん返してくださいね……」
キリが無いから良い妖怪だと言い聞かせ、話し掛けてみた瞬間だった。
お地蔵さんが小刻みに震えて、こちらに走ってくる。
危機一髪で避けたが、相手は石だ__
当たっていたら大怪我をしていただろう。
こんなに攻撃的な妖怪が、良い妖怪なんて思える訳が無い。
しかし、くろたんは紫のモヤが無ければ良い妖怪だと言っていた。
その為にはユウキの弟を探すと決意して、左っ側の扉を開けた。
押し入れにギュウギュウにつめられた布団がだらしなくはみ出ていて、老朽化した床にはカップラーメンの空き容器が転がっている。
かつては、誰かが住んでいた。
それを匂わせる空気に恐怖を感じながら、1歩1歩と足を踏み進めると台所が見える。
いつ、血だらけのお地蔵さんが襲ってくるか分からない恐怖と戦いながら部屋をひとつづつ確認していく。
なにも起こらないまま、最後の扉に差し掛かりドアノブに手を掛ける。
そこには、ユウキに似ている男の子が部屋の隅っこで横たわっている。
男の子の前には血だらけのお地蔵さんが有る。
「あの……。ユウキ君の弟さん返してくださいね……」
キリが無いから良い妖怪だと言い聞かせ、話し掛けてみた瞬間だった。
お地蔵さんが小刻みに震えて、こちらに走ってくる。
危機一髪で避けたが、相手は石だ__
当たっていたら大怪我をしていただろう。
こんなに攻撃的な妖怪が、良い妖怪なんて思える訳が無い。
しかし、くろたんは紫のモヤが無ければ良い妖怪だと言っていた。