魔法少女妖怪退治
「ぎゃあああ!!くろたんが喋ったぁぁー!!!」


真っ暗な部屋から見えるのは、満月に照らされたくろたんで。

猫が喋るなんて有り得ない状況に、とまどってしまう。


むしろ、恐怖で動く事すら出来ない。



ゆっくりとこちらに近付いて来る、くろたん。

その瞬間、部屋の扉が勢い良く開く。


「あかりったら、こんな時間に騒いで!!ご飯よ!!って、何回も呼んだでしよー!!」
「だって、くろたんが!」
「へっ!くろたんがどうかしたの?」


不思議そうな表情で、お母さんが見つめる先にはくろたん。

優雅に毛繕いなんかしてる。


「ちょっと、くろたん!喋ってよー!!」
「にゃぁ!」
「日本語喋って!!」


くろたんに詰め寄ると、笑い出すお母さん。


「あかりったら、楽しい夢でも見たのね!!ご飯出来てるわよ!!」


そう言うと、階段を降りてしまった。

ちょっと疲れているのかな。なんて考えながら、階段を降りるとくろたんも付いてくる。



私は、ハンバーグ。
くろたんはミルクを口にした。



お風呂に入って、体を洗っていると指にキラリと輝く指輪が見えた。


白い指輪にピンクの花が可愛い指輪。




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