【Eater】人喰青年血染喉詩【EP0】
1枚の写真を見せられた。
そこに映るのは横たわるのは私を襲った化け物に似ている。インディゴの獣。虎やライオンに似ているが全く違う。これは一体何なんだ。気持ちが悪い。
「はい、こいつです!これは、これはいったいなんなんですか?」
「これはEaterと呼ばれる生命体だ。要はざっくり言うと化け物なんだが、詳しい話になるとUMAに近いのかもしれない」
「え、どういうことですか?」
「UMAはご存知ですかか?」
「あ、はい、なんとなくは分かります、あの、ネッシーとかツチノコとかのことですよね、でも、いや、それらは存在しないんじゃないんですか?」
「君がEaterの存在を否定するのかい?」
「いや、それは、でも、最初は人間の姿をしていました」
「そこが問題なんだ、あいつらは人に擬態する、いや、元々人間なのかも知れない、そしてここだけの話そいつらがいま暴れまくってる、困ったもんだ、君みたいな被害者がたくさんいるんだろ、まあ国が隠しているから世間的なニュースにはならないが」
「え、何でそんな危険な物を隠しているんですか?」
「それは私たちにも分からない、国は何かを隠している」
「そんな」
「もちろん君にも他言無用でお願いしたい」
「え、あ、はい、でも、いや、分かりました、Eater、そんなヤツいるんですね、そいつらいったい何をしてるですか?目的はなんなんですか?」
「そりゃEaterって名前の通り人を食べるんだよ。何故だかね、美味いのかもね、最近は事件が増え過ぎて大変だよ、見てみるかい?」
「いや、それは僕には厳しいかも知れません」
「冗談だよ、まあでも安心しな施設にいたEater1匹は死亡だって、もうひとりも血痕から見るに重症らしい、風間くんとりあえずは安心してくれ」
「死亡?犯人はもう見つかったのですか?」
「ああ、多分仲間割れだろう、もう一体もすぐに捕まえる、安心してくれ」
「そうですか、それならそれならよかったんですげどあの、Eaterは弱点とかあるんですか?どうやったら殺せるんですか?僕このままじゃ」
「弱点ね、それは人間と同じで飢餓でも死ぬし、病気とかでも死ぬだろう、まあ君が言いたいのはそういう事じゃないよな、ここだけの話君を安心させる為教えるが警察には対Eater用のピストルを持っている」
「そうですか、なるほど、いいですね、あの、それもらえたりしないですよね」
「もらってどうする気なんだい、当たり前だが普通の銃と同じようにー般人には厳しいな、不安なのは分かるがそれは出来ないよ」
「やっぱそうですよね」
< 10 / 20 >

この作品をシェア

pagetop