カウントダウン
【梅田大翔side②】
「梅田先生。
また大変なことが起きた」
オレが校長からの電話に出ると、スマホから校長の慌てた声が聞こえてきた。
学級閉鎖の最中、今以上に大変な何かが起きることがあるだろうか?
オレがそんなことを思いながら、校長の次の言葉を待っていると、校長はオレの想像の遥か上をいく衝撃的なことを話し始めた。
「梅田先生のクラスの柏木愛美が死んだんだ。
死因は熱湯に顔を突っ込んでの窒息死。
こんなことは前代未聞だよ。
あり得ないことだよ」
「校長先生、それは本当ですか?
でも熱湯の中に窒息するまで顔をつけることなんてできるはずがないですよね。
もしかして、柏木愛美は殺されたとか……」
「警察も他殺の可能性が高いと言っていた。
でも、柏木愛美を殺す理由のある人なんているのか?
評判が良かった生徒らしいのに……」
オレは校長の話を聞いた後、直感的に柏木愛美を殺した相手の名前と顔が思い浮かんだ。
でも、その生徒はもうこの世には存在していない人間だ。
オレのクラスでいじめられていた杉田忍は、トラックにひかれて死んだのだから。
オレは柏木愛美の残酷な死を思いながら、忍の呪いのことを考えていた。
忍の呪いが本物ならば、次に殺されるのは自分かもしれないと思いながら。
「梅田先生。
また大変なことが起きた」
オレが校長からの電話に出ると、スマホから校長の慌てた声が聞こえてきた。
学級閉鎖の最中、今以上に大変な何かが起きることがあるだろうか?
オレがそんなことを思いながら、校長の次の言葉を待っていると、校長はオレの想像の遥か上をいく衝撃的なことを話し始めた。
「梅田先生のクラスの柏木愛美が死んだんだ。
死因は熱湯に顔を突っ込んでの窒息死。
こんなことは前代未聞だよ。
あり得ないことだよ」
「校長先生、それは本当ですか?
でも熱湯の中に窒息するまで顔をつけることなんてできるはずがないですよね。
もしかして、柏木愛美は殺されたとか……」
「警察も他殺の可能性が高いと言っていた。
でも、柏木愛美を殺す理由のある人なんているのか?
評判が良かった生徒らしいのに……」
オレは校長の話を聞いた後、直感的に柏木愛美を殺した相手の名前と顔が思い浮かんだ。
でも、その生徒はもうこの世には存在していない人間だ。
オレのクラスでいじめられていた杉田忍は、トラックにひかれて死んだのだから。
オレは柏木愛美の残酷な死を思いながら、忍の呪いのことを考えていた。
忍の呪いが本物ならば、次に殺されるのは自分かもしれないと思いながら。