カウントダウン
「フフフッ……。

フフフッ……。

フフフフフフッ……」


オレはその不気味な笑い声を聞いて、本当は電話を切りたかった。


でも、第六感が電話を切ってはいけないと、オレの理性に訴えていた。


「カウントダウン……」


不気味な笑い声の後で、電話の相手がそう言った。


その言葉は忍の呪いが発動するまでの秒読みだ。


オレは込み上げてくる不安と恐怖の中で、強くスマホを握りしめた。


「明日の24時までにお前は死ぬ……。

カウントダウンは止まらない」


「忍……、忍なんだろ?

どうしてそんなにオレが憎いんだ?

オレはお前に殺されるほどの何かをしたのか?」


オレがスマホに向かってそう叫んだとき、その電話はプツリと切れた。


オレは電話が切れた後もスマホを握りしめ、忍の呪いのことを考えていた。
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