カウントダウン
（忍が死んでから約三週間。

あれからおかしな事件ばかりが起きている。

それってやっぱり忍の呪いのせいなのかな？

私は普通の学校生活を送っていたから、いじめられている忍の気持ちを考えたことなんてなかった。

でも、もしクラスでいじめられていたのが忍じゃなくて私だったら、私はどんな気持ちで学校に通っていただろう？

自分をいじめた生徒を恨んだり、憎んだりしたのかな？

死にたいとか思ったりもしたのかな？）


私はそんなことを思いながら、客観的に自分を見つめ直した。


私はどちらかと言えば、周りから好かれるタイプの人間だと思う。


私が笑顔で話しかければ、みんなが明るい声で言葉を返してくれるし、教室で嫌がらせ一つされたことはない。


でも、きっとそれは私が誰とでも明るく話せる性格だからだ。


もしも私が忍みたいな陰気な性格だったら、みんなとコミュニケーションなんて取れやしない。


だからと言って、持って生まれた性格は後から簡単に変えられない。


人から好かれない性格は損だと思う。


もしも忍が明るく笑える生徒だったら……。


私がそんなことを考えているとき、私のスマホからラインの通知音が聞こえてきた。


もしかして、雄一からのラインかなと思ってすぐに起き上がると、私はスマホに手を伸ばした。
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