カウントダウン
忍のラインを見て心の中で漠然と広がっていった不安が恐怖に変わり、私の心を覆い尽くした。


（この不気味なラインは忍の呪いと関係あるの？

だとしたら、次に呪われるのは、私なの？

でも、どうして？

私は忍に悪意を向けたことなんて一度もないのに……）


私が忍の呪いを意識したとき、私の頭の中に死んだクラスメイトの顔が浮かんできた。


そのクラスメイトたちは、中学三年生の若さで死ぬなんて思ってなかった。


みんなが中学を卒業して、大人になり、年を取って死んでいくはずだった。


でも、あの人たちはそうならずに、呆気なく死んだのだ。


そんなことが偶然に続くとは思えない。


やっぱり考えられるのは忍の呪いだ。


私たちのクラスは呪われている。


だから……。


私がそんなことを思っているとき、今度は私のスマホから着メロが流れ出した。


私はその着メロに不安な気持ちでスマホを見つめた。


電話をかけてきたのは雄一だった。
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