カウントダウン
(私はまだ死にたくない。

私が忍に呪われた理由は、私が幸せそうで、私には優しい家族がいるからだ。

忍は良いところが一つもない奴だったから、私の幸せを妬んでいたんだ。

でも、そんなのって間違っている。

私の幸せと忍の不幸は関係ないから)


私は忍の呪いに怯えながらも、忍の理不尽な憎しみに怒っていた。


忍が不幸なのは、あいつの性格と態度に問題があったからだ。


あんな奴はみんなに嫌われて当然で、いじめられていた忍がすべて悪いのだ。


あいつが一人も友達を作らないで、あの暗い性格を変えようともしないから。


私がそんなことを思いながら、街灯が一つもないお堀の近くの道を歩いていたとき、ポツリポツリと雨が降り始め、私の肩を叩き始めた。


嫌な雨だなぁと私が思ってため息をついたとき、私の背後から忍の不気味な声がした。


「立花優子……。

私はお前が大嫌いだ。

お前なんて死ねばいい」
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