カウントダウン
私は忍の家に行くことを決めたが、一人で忍の家に行くのは怖かった。


私はまだ一度も忍の家に行ったことがないし、忍の友達でもない。


それに忍の家には忍の悪霊がいる可能性だってあるだろう。


でも、忍の遺書を見つけないことには私たちの運命は変わらない。


どんなに怖くても忍の家は避けては通れない場所だ。


私のこの気持ちを雄一ならわかってくれると思う。


雄一は私が知っている男性で一番優しい人で、私の一番の理解者だから。


それに雄一も三年二組の生徒だから、忍の呪いと無関係ではいられない。


私はそんなことを思いながらスマホを手に取ると、雄一に電話をかけていた。
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