カウントダウン
「梨花は忍の遺書がどこにあると思う?」


私は雄一のその言葉にすぐに答えた。


「遺書は忍の家にあると思う。

遺書を置いておける場所なんて、限られていると思うから。

それに遺書って、みんなに見せるために書くものだから、隠してなんかいないと思う。

忍の遺書はきっと、人目につきやすいどこかにあると思う」


「梨花の言う通りかもしれないな。

忍は遺書を隠してない。

オレもそんな気がするよ」


「雄一君、今から忍の家に行ってみない?

少しでも早く忍の遺書を見つけたいから。

忍の呪いを終わらせたいから」


「そうだな。

それじゃ、今から学校の近くの公園で会おう。

一緒に忍の家に行ってみよう」


「うん、わかった。

それじゃ、また後で」


「ああ、また後で」
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