カウントダウン
(忍から届いたラインのメッセージは『遺書を探せ』それだけだ。

他に呪いを解くためのヒントは何もない。

やっぱり私は忍の遺書を探すしかないんだ。

行かなくちゃ……。

忍の呪いを解くために)


私の膝はまだカタカタと震えていたけど、私にはやるべきことがあった。


それは公園で待ち合わせている雄一と一緒に忍の家に行くことだ。


忍の家にきっと忍の遺書があるに違いない。


私はそれを見つけなくては……。


私は乱れる心を整理して前を向き、玄関のドアをゆっくりと開けていた。


時間が過ぎれば過ぎるほど、忍の呪いが襲ってくるリスクは高くなる。


私はそう思うと、不安に包まれながらも、公園までの道を走り出していた。
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