カウントダウン
「すみません。

いらっしゃいますか?」


ドアを叩いてもアパートの中からは何の反応もなく、雄一が部屋の中へと声をかけた。


でも、雄一が部屋の中へ呼びかけても何の反応もなく、私は落胆と共に雄一に話しかけていた。


「誰もいないみたいだね。

平日の午前中だし、仕方がないよね」


私が自分を納得させるように雄一にそう言うと、雄一からは私が予想していたのとは違った答えが返ってきた。


「部屋の中には誰かがいるよ。

小さいけど、テレビの音が聞こえるから」


私は雄一にそう言われて、部屋の中の様子を伺うために耳を澄ませた。


すると、雄一の言ったように部屋の中からテレビの音が聞こえてくる。


雄一の言った通り、部屋の中に誰かがいるかもしれなかった。
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