カウントダウン
（柏木愛美は男子がいるときは本性を現さないくせに、女子だけになると、いつも私を攻撃してくる。

どうしてこんな奴が人から好かれ、人気があるの？

私をいじめのは柏木愛美の遊びなんだ。

柏木愛美は弱い人間の気持ちを理解できない本当のクズ野郎だ）


「私ね、陰キャ眼鏡を見てるとさ、自分に生まれてきて良かったって思えるんだ。

だってさ、陰キャ眼鏡って、ブスでバカで一人ぼっちじゃん。

そんなのって耐えられない。

私なら死んじゃうなぁ」


言葉の暴力は暴力にカウントされないのだろうか？


殴られた傷は誰が見てもわかるけど、心の傷は誰にも見えない。


私の心の傷を知っているのは私だけ。


誰も私の気持ちをわかってくれない。


私はこの広い教室の中で、いつだって一人ぼっちだ。
< 223 / 294 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop