カウントダウン
「カウントダウン……」


オレは不意に聞こえてきたその声にドキリとして息が詰まった。


「柳田貴史……。

二日以内にお前は死ぬ」


聞こえきたその言葉が昨日の記憶とリンクした。


その言葉をなかったことにしようと、さっき思ったばかりなのに……。


呪いなんてこの世にないって信じようと思っていたのに……。


不気味な声に振り向いてはいけない気がしていた。


振り向けば、そこに忍がいるような気がしたから……。


でもオレはその声の正体が気になって、ゆっくりと自分の背後に目を向けていた。
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