カウントダウン
二人で忍の遺書を探し始めて三十分後、私は大手の小説投稿サイト『スターノベルス』で忍のアカウントかもしれないクリエイターを見つけた。
クリエイター名は『SHINOBU』で、投稿作品は二作品、『あなたのカラダを私に下さい』というホラー小説と『復讐日記』というエッセイだ。
私はそれが忍が書いた作品だという期待を込めて、『復讐日記』という作品をタップした。
そして私はその作品の1ページ目を読んで、それが忍の書いた作品だとすぐにわかった。
その作品には宮国中学三年二組の生徒の実名が書いてあったから。
私は小説投稿サイトの中に忍を見つけたことを確信すると、小さな声で雄一につぶやいていた。
「見つけたよ、忍のアカウント。
このエッセイの内容は忍にしか書けないよ……」
私はそう言って、スターノベルス内にあった『復讐日記』という作品を雄一に見せた。
そしてその作品の1ページ目を見た雄一は静かな声で私に言った。
「間違いない。
この作品に書かれているのは間違いなく宮国中学の三年二組だ。
忍は誰にも言えない気持ちをこの場所に書いていたんだ」
ついに忍の作品を見つけたことはうれしかったが、私はそこに書かれている内容を思うと怖かった。
もしかしたら、そこには忍の恨みや憎しみが溢れているかもしれないから。
そう思うと、私は思わずスマホから目をそらし、雄一に目を向けていた。
クリエイター名は『SHINOBU』で、投稿作品は二作品、『あなたのカラダを私に下さい』というホラー小説と『復讐日記』というエッセイだ。
私はそれが忍が書いた作品だという期待を込めて、『復讐日記』という作品をタップした。
そして私はその作品の1ページ目を読んで、それが忍の書いた作品だとすぐにわかった。
その作品には宮国中学三年二組の生徒の実名が書いてあったから。
私は小説投稿サイトの中に忍を見つけたことを確信すると、小さな声で雄一につぶやいていた。
「見つけたよ、忍のアカウント。
このエッセイの内容は忍にしか書けないよ……」
私はそう言って、スターノベルス内にあった『復讐日記』という作品を雄一に見せた。
そしてその作品の1ページ目を見た雄一は静かな声で私に言った。
「間違いない。
この作品に書かれているのは間違いなく宮国中学の三年二組だ。
忍は誰にも言えない気持ちをこの場所に書いていたんだ」
ついに忍の作品を見つけたことはうれしかったが、私はそこに書かれている内容を思うと怖かった。
もしかしたら、そこには忍の恨みや憎しみが溢れているかもしれないから。
そう思うと、私は思わずスマホから目をそらし、雄一に目を向けていた。