カウントダウン
「雄一君、今から二人で忍が書いた『復讐日記』を読んでみよう。

もしもそこに怖いことが書かれていても、雄一君がとなりにいるから大丈夫。

怖がってばかりいちゃダメだよね。

私は忍の真実を知りたい」


私の言葉に雄一がうなずき、私たちはそれぞれのスマホで『復讐日記』を読み始めた。


『復讐日記』を読み進め、そこに書かれていた内容は、私が予想した通り、クラスメイトを恨んだり、憎んだりしていたものだ。


忍のそんな気持ちが私にも伝わってくると、胸が痛くなってくる。


忍が憎む相手の中に私の名前も書かれていた。


私はそのことにゾッとして震えたけど、目をそらさずに『復讐日記』を読み続けた。


そして『復讐日記』の最終章のタイトルを見たとき、私は驚きと共に思わず声を上げていた。


「あっ、見つけた!

忍の遺書……。

『復讐日記』の最終章は忍の遺書だよ!」


私は『遺書』とだけ書かれた『復讐日記』の最終章のタイトルを見つめながら、そのことを雄一に教えていた。


忍の遺書はやはり小説投稿サイトの中にあったのだ。


私はその忍の遺書に何が書かれているのかが気になっていた。


忍が私たちに伝えたかった真実がきっとそこには書かれている。


私はそう思いながら、忍の遺書の1ページ目をめくっていた。
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