カウントダウン
エピローグ
忍の呪いが消えた数日後、学級閉鎖がついに終わり、私は宮国中学の三年二組の教室に戻ることができた。


私は教室のドアの前に立ち、少しドキドキしながら教室のドアを開けていた。


するとそこには友達の明るい笑顔があって、私はその笑顔にホッとしていた。


私は「おはよう」と声をかけ、友達の輪の中に入っていった。


大切な友達と取りとめもない話をしていると、私の日常が帰ってきたのが実感できて、私はいつもよりもはしゃいでいた。


そんなとき、教室の中に雄一が入ってきて、私たちは目配せで、無言の合図を送っていた。


「あっ、梨花が今ね、雄一君に目配せしてたよ。

私、見たんだ。

朝からズルいよ」


そう言ったのは私の親友の真希だった。


私はそんな真希に言いわけするように、真希に言葉を返していた。


「ちょっと、そんなんじゃないから。

へんな誤解は止めてよね」


私はそう言ったけど、私と雄一の仲はクラスでは公認だ。


私は友達にも恋人にも恵まれている。


私はきっと幸せなんだ。
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