カウントダウン
私はこのサイトで小説を投稿するのが好きだ。


小説を書いているときだけは、自分が嫌いな杉田忍という存在から逃れられるような気がするから。


もしもこのサイトに私が書いた言葉の一つ一つが現実になったら素晴らしいと私は思う。


まるで魔法みたいに私の言葉が力を持って……。


そんな絶対にあり得ない夢みたいな妄想だけが、何もいいところがない私の壊れかけの心を支えている。


もしも自分の言葉で世界を変えられたらって……。


私が通う学校のあの教室には私の居場所なんてどこにもない。


私の存在を受け入れてくれる人なんて、一人だっていないから。


でも、このサイトには私の言葉を待ってくれている人がいる。


こんなちっぽけな私の言葉を毎日、待っていてくれる人ってどんな人なんだろう。


私はその人を見てみたい。


自分に自信がないから対面するのは怖いけど、どこかの建物の隅っこから、私は私の気持ちを知ってくれている人を一度で良いから見たいのだ。
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