藍先輩の危険な溺愛レッスン。
早く飲み物を買って先輩のいるところへ戻ろう。


「すみません、コーラ2本ください」


カチコチになりながら海の家のこんがり日に焼けたお兄さんに注文した。


うわっ、この人も半裸だ。


あちこちに半裸男子がわんさかいる、もうヤダッ。


「はーい、わあお嬢さん可愛いからおまけしちゃうよ。今日は誰と来てるの?お友達?」


「ふえっ。あ、はい先輩と」


軽い調子で話しかけてくるからびっくりした。


大学生くらいのバイトのお兄さんって感じ、かなりチャラくて引いちゃうんですが。


「そうなんだ、先輩って女の子?」


「い、いえ、男の子です」


藍先輩は男の子って感じの可愛いひとじゃないけど緊張してそんな返事をしてしまった。


「そ、そうか、ざーんねん、はいコーラ2本ね」


そのお兄さんは私にすっかり興味をなくしてくれたみたいで助かった。
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