藍先輩の危険な溺愛レッスン。
きっと男の人と一緒って言ったからだ。


よかった、ミッションはほぼクリアしつつある。


あとは、先輩のもとへ戻るだけ。


だけど、踵を返したらサーッと背筋が冷たくなった。


さっきの二人連れの男達が話しかけたそうにこっちを見ている。


どうしよう、でもこれはレッスンだもんね。


ここまで来たからにはなんとかやり遂げたいな。


そうだ、ここから先輩のところまで走るっていうのはどうかな。


まさか、走ってる人に声はかけにくいよね。


よ、よーし。


そう思って走り出そうとしたら。


「かーのじょ、今一人?俺たちと泳がない?」


「ビーチバレーする?わ、やっべ、めっちゃタイプ」


「清純派美少女じゃん、高校生?」


テンション高めの3人の男達に一瞬で囲まれてしまった。


さっきとは別の人たちだ。


もちろん全員半裸族。


「ひっ」


怖い、言葉が出ないくらい怖くて足が動かない。
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