藍先輩の危険な溺愛レッスン。
しかも肩に手を置かれてビクッとした。


「そんなに怖がらなくても大丈夫だからさ。おにーさん達とあっちにいこ」


「そうそう、楽しいこといっぱいしようね」


別の男の一人が背中に手をまわしてきたのでゾッとした。


「た、助けて先輩」


小さくそう言って先輩がいるであろう方向を見たけど姿が見当たらない。


うそっ、ひどいよ先輩何処に行っちゃったの?


ちゃんと見ててくれるって言ったのに嘘つきー。


「ほらほら行こうよ」


男がニヤニヤ笑いながら腕を引っ張ってきたので振り払おうともがいた。


こうなったらなりふり構わず逃げるしかない。


「先輩、先輩、助けてっ」


今度はさっきよりも大きな声で叫んだ。


連れて行かれまいとその場に踏ん張る。


嫌だ、絶対言う通りになんてなりたくない。


なんとか彼が来るまでここで頑張ろうと決めたその時。
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