藍先輩の危険な溺愛レッスン。
「どうしてですか?」


「俺がいるから」


ふてくされたようにそう言う彼。


その表情があどけなく見えておかしくてまた笑いそうになる。


それって、先輩が男友達ってことですかって聞こうと思ったら。


「あ……」


肩を抱かれて強引に視聴覚室に入れられた。


そして、バタンとドアを閉められてしまう。


「聞き分けの悪い子にはおしおきしよう」


「な、なに言ってるんですか?」


「だってムカつくんだから仕方ないだろ」


彼が冷たい瞳をした時は要注意。


これは多分スイッチが入った合図だから。


以前、彼の部屋でベッドに押し倒された時も同じ感じだったから。


「なにが?」


「俺以外に仲のいい男なんていらないよね?」


なぜか上から目線の質問。


「で、でも先輩も聞いていたでしょ?杉本くんはそういう感じじゃなくて。本当にただの友達って感じですよ」

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