藍先輩の危険な溺愛レッスン。
私をここに置き去りにして行っちゃうってこと?


「それなら私も行くよ。別に凄く見たいってわけじゃないけど」


ゴニョゴニョ言い訳する。


「うんうん、わかったわかった」


瑠夏ちゃんは今にも吹き出しそうなのを我慢しているみたい。


今さっき、好きにならないとか宣言したばかりなのに意志の弱い私。


「ちょっとだけ見たらすぐに教室に戻ろうね」


「おっけーそうと決まれば走っていくよ」


瑠夏ちゃんは明るくそう言って中庭を駆け出していくので急いで追いかけた。



中庭の向こうには第2体育館があってそこにはバスケのゴールポストが設置されている。


昼休みにも開放されていて誰でも使っていいことになっている。


私達が体育館へたどり着いたときにはもう人だかりができていた。


もちろん女子ばかり。


「愛菜こっち」


「うん」
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