藍先輩の危険な溺愛レッスン。
先輩が生徒会長?
「愛菜ちゃん、はい」
駅から高校へと続く坂道を2人で歩いていた。
すると先輩が手を伸ばしてきたので、訳がわからなくて目を丸くする。
こ、これは手を繋ごうという意味だよね。
なんで?なんで?なんで?
頭の上にハテナマークが100個浮かぶ。
もしかしたら先程のレッスンの続きかもしれないとようやく納得したら、意外な理由だった。
「坂道だるい、引っ張って」
先輩はフワッとあくびをしながら 甘えたお願いをしてきた。
だるいって……。
若いくせに坂道くらいで何を言ってるんだか。
「えー、やですよ」
「じゃあ後ろから押して」
「なんでですか」