藍先輩の危険な溺愛レッスン。
「知りたいでしょ？」


今日の彼はどこか余裕たっぷりに見えた。


いつもは緊張しながら必死で話しかけてきているような気がしたけど。


「え、えとそれは藍先輩のどういったことですか？」


秘密って言葉に妙に引き寄せられてしまった。


だけど彼はそれには答えずに口角を上げた。


まるで私の反応に満足したみたいなそんな感じだった。


「昼休みにサッカー部の部室の前にきて。待ってるからね」


ポンと私の肩を軽くたたいてから階段を駆け上がって行った。


どうしよう、行くともいかないともはっきりと返事が出来なかった。


先輩の秘密っていったい何の話なんだろう。


もしかしたら、雪乃さんとのこと？


先輩は彼女のことをただの幼なじみだって言った。
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