藍先輩の危険な溺愛レッスン。
「え?」


それは藍先輩の秘密ってことかな。


こんな状況なのに私はそこから動けない。


だって、知りたくて仕方がなかったから。


「藍先輩は、あの通りイケメンだし口もうまい。
1年の時から女をとっかえひっかえにしてた最低のクズらしい」


「えっ」


クズって、随分な言い方だな。でもそんなのは誤解かもしれない。


藍先輩は確かにもてるだろうしこれまで何人かは付き合ったことがあって当然だ。


「それにトラブったら全部あの雪乃さんっていう元副会長の幼なじみにしりぬぐいさせてたって話」


「え……」


「彼女って生徒会でも随分と藍先輩のために尽くしてたらしいけどね。でも可哀そうに藍先輩には女として相手にされてないって」


雪乃さんの名前が出てきてハッとした。


しかも予想とは少し違う話だった。


彼の言っている意味が分からなくて頭が追いつかなかった。
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