藍先輩の危険な溺愛レッスン。
「うんうん、行きたい。ね、瑠夏ちゃん一緒に行こうよ」


「え、でも……」


瑠夏ちゃんもびっくりして瞳を大きく見開いている。


まさかこんな展開になるとは思ってもいなかったようだ。


「お願い、夏祭り行きたい」


「そんなに夏祭りに行きたかったの?じゃあ私と二人で行く?」


ううっ、それじゃあ意味がないんだってば。


「ううん、たまにはクラスのみんなと大勢で遊びたいんだ。いいでしょ瑠夏ちゃんお願い」


すがるような目で瑠夏ちゃんに懇願した。


中島くんは私と瑠夏ちゃんを心配そうに交互に見ている。


「そんなに愛菜が言うなら」


瑠夏ちゃんはしぶしぶ頷いてくれた。


「いいの?やった」


「ほんとにいいのかよ?」


中島くんが怪訝そうに尋ねてきた。


これまで何回誘ってもかたくなに拒絶してきたから不思議に思うのも無理はない。


「う、うん」
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