藍先輩の危険な溺愛レッスン。
行かせたくない
「まあ可愛いわね。ほんとによく似合うわ」
母は私の浴衣を着つけし終えて満足げに微笑んでいる。
「愛菜ちゃん色白だからその色がとても映えるね」
アルバイトの大学生美紀ちゃんも褒めてくれた。
美紀ちゃんは高校生の頃からうちで働いてくれているベテランスタッフ。
優しいお姉さんみたいな存在。
今日は私の分まで店番をしてくれる。
それに私にお化粧までしてくれた。
美紀ちゃんはJkの私よりも最新のメイク術を知っているみたい。
「わあ、なんだか私じゃないみたい」
出来上がった顔を鏡で見たら、もうびっくり。
マスカラやアイシャドウやチークも初めてだったけど、自分じゃないみたいに大人びて見える。
髪もエクステを付けてもらって華やか。
もしかしたら、藍先輩と同い年くらいにだって見えるかもしれない。