藍先輩の危険な溺愛レッスン。
権田さんが先輩のことを知っていたことも驚いたけど。


藍先輩が生徒会長だったなんて初耳。


生徒会とかって、もっとやる気満々なタイプの人が関わるイメージなんだけど。


しかも生徒会長って。


意外だなって思いながら、先輩をジッと見つめた。


彼って一言では説明しきれないような、やっぱりどこか謎な人。


「2人は付き合ってるんですか?」


「さあ、どうだろ?」


権田さんの質問に先輩はなぜか曖昧な返事をする。


いや、付き合ってなんていないけど。


どうしてはっきりそう言わないのかな。


なにか考えでもあるんだろうか。


「愛菜ちゃん、どうする?俺ここにいてあげるからもう少し権田くんと話してみる?」


「あ、いえ、もう」


不思議だけど藍先輩になら声がすんなり出た。
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