藍先輩の危険な溺愛レッスン。
普段どんなに手加減されてたのかって嫌でもわかった。


あんな容赦のないキス初めて。


ちょっと怖いって思うのに彼のことを本気で拒めそうにない。


だけどいきなりどうして?


ガチャ。


彼は寝室に入るときに内側からカギをかけた。


それだけで、ますます心臓がバクバクした。


私をベッドに下ろすとドカッと隣に腰掛ける。


「先輩」


「ここに愛菜ちゃんを閉じ込める」


真面目な顔でそんなことを言った。


「えっ」


「保護するんだよ。あんな奴らのいるところに行かせられない」


「そんな」


さっきのクラスの男子達のことを言ってるんだろうけど、そんなのめちゃくちゃだよ。


これまで、先輩には突拍子もないことをよくされたけどいつもの彼は落ち着いていて余裕たっぷりだった。


でも今は違う。


切羽詰まったような表情。
< 277 / 332 >

この作品をシェア

pagetop