藍先輩の危険な溺愛レッスン。

幹事役の中島くんがみんなに声をかけた。


「はーい」


「いこいこ」


女子達が緩い感じの返事をする。


花火が始まる前に少し屋台のお店をぶらぶらしようってことになっていたので神社の中に入って行った。


私は瑠夏ちゃんと手を繋いで仲良く歩いた。


「愛菜、浴衣超にあってるー。すっごく可愛いよ。それにお化粧も髪型も最高だよ」


べた褒めされてこそばゆい。


「瑠夏ちゃんこそ、大人っぽくて綺麗だよ」


「ほんと？ありがとう。でもこんな可愛い愛菜を見てよくここへ送り出してくれたね？先輩と揉めたりしなかったの？」


ドキッ、鋭すぎるよ瑠夏ちゃん。


「大丈夫、大丈夫」


「さすがは年上の余裕か」


瑠夏ちゃんは納得したようにうんうんと頷いている。


「そ、そうだね」


それについては色々とあったのだけど……。