藍先輩の危険な溺愛レッスン。

だって私が感じたのはちょっと違う印象。


もしかしたら、瑠夏ちゃんは中島くんが私みたい子を好きなんじゃないかって思ってるみたいなんだけど、それは違うような。


だって、私にはわかるんだ。


自分のことを想ってくれている人かそうでないか。


以前だったらわからなかったと思う。


だけど今は違う。


少し前を歩いていた男子達は射的の屋台のところで立ち止まっている。


どうやら交代で射的をしようって相談しているみたい。


女子達も数名混ざって話している。


あ、いけない。瑠夏ちゃんと二人きりで話していたらみんなから距離が開いてしまっていて完全に取り残されている。


「瑠夏ちゃん、私達もみんなと一緒に射的やろうよ」


「うーん、私はいいよ」


誘ってみたけど瑠夏ちゃんはあんまり気乗りしないみたい。


「でもでもせっかく来たんだし、あれ？中島くんどこだろ？」