藍先輩の危険な溺愛レッスン。

焦っていたので、ついつい中島君の名前を口に出してしまった。


瑠夏ちゃんがサッと顔を赤らめる。


「ちょっと、愛菜、どうして中島なんか探してるのよ？あんなやつっ」


「なんだよあんな奴で悪かったな」


え？この声ってまさか。


前から中島くんと杉本くんがこちらへ向かって歩いてきていたのでびっくりした。


「やっぱやめようぜ」


「そんなこと言わずにお願い」


中島くんと杉本くんがボソボソ話している。


どうやら、杉本くんが嫌がる中島くんを無理やり引っ張ってきてくれたみたい。


杉本くん、ナイス。


「杉本くんこっちこっち」


急いで彼に手を振って瑠夏ちゃんを引っ張っていく。


「佐倉さん」


杉本くんは嬉しそうに顔を輝かせた。


「一緒に金魚すくいでもしない？」


「うん、やろうやろう。４人で」


「えー」
「えー」