藍先輩の危険な溺愛レッスン。

シュッとした眉毛に高い鼻筋、形のいい艶々した唇、目を閉じているからまつげが長いのがよくわかる。


眠っていても隠し切れないイケメンオーラ。


アッシュブラウンの柔らかそうな髪が日差しを浴びてキラキラしている。


彼は藍先輩、高校3年生で私よりも2才年上。


実を言うと私、それ以外にあまり彼のことを詳しく知らない。


一緒に登校するのも今日が初めて。


彼には今日から私のボディーガードをお願いしているんだ。


「もうっ、先輩どうして寝ちゃうんですか」


さっきまではちゃんと起きてて、私を守るように壁際に手をついて周りに注意してくれてたんだけど。


「……あと5分」


今はもう立ったまま、半分夢の中。


この状況で寝ていられるなんて器用だな。


いやいやただの無神経なのかも。