藍先輩の危険な溺愛レッスン。

「はあ？おまえなー、さっきまで俺が慰めてやってたんだろ」


「なによ、変な言いかたしないで。だいたいあんたが悪いんでしょ」


「なんだよさっきまでは可愛かったのに」


不満そうに文句を言う中島くん。


だけど、２人の間には隠し切れない甘いムードが漂っている。


「わっーやめてよ。恥ずかしいでしょ」


顔を真っ赤にして怒る瑠夏ちゃん。


「あーあ、やっぱり犬も食わないってやつだ。心配して損したね。佐倉さん」


「あはは」


杉本くんが呆れたようにぼやくので笑ってしまった。


だけど、２人が仲直りできたみたいで本当によかった。


中島くんが瑠夏ちゃんを駅まで追いかけて見つけてくれたんだ。


その時二人の間にどんな会話があったのかは後でゆっくり瑠夏ちゃんに聞いてみようかな。


「本当に厄介な幼なじみだよな」


「それはこっちのセリフだから」