藍先輩の危険な溺愛レッスン。
ああ、よかった。瑠夏ちゃんの幸せそうな顔を見ていたらこっちまで嬉しくなってきちゃう。


こんな仲睦まじい姿、ずっと見ていられるよ。


「そっか、２人は幼なじみだったね。お互いいつから好きだったのー？」


瑠夏ちゃんの照れ顔が可愛くて思わず私も聞いてみた。


この2人の様子からしてお互いの気持ちを確かめ合った上で仲直りしたんだろうなって容易に想像出来た。


「ちょっと、愛菜ったらそんなこと聞かないでよ」


瑠夏ちゃんが恥ずかしそうに焦っている。


「いいじゃん、教えて」


「あ、俺は結構前から……でも気が付いたのはつい最近」


中島くんが正直にそう言うと瑠夏ちゃんはギョッとする。


「あんたは黙ってて」


「きゃ、よかったね。瑠夏ちゃん？」


すかさず瑠夏ちゃんを冷やかした。


「もう愛菜ったらー」


頬を膨らます瑠夏ちゃんがすごく可愛い。


幼なじみか……。


安心したら、さっきの光景がふと頭をよぎった。


さっきの先輩と雪乃さんを思い出した。


確かあの二人も幼なじみ。


もしかしたら些細なきっかけで、いい雰囲気になっていたらどうしようって。


突然そんな不安に襲われた。
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