藍先輩の危険な溺愛レッスン。
レッスン10
新しい甘々レッスンのはじまり
藍先輩、今頃どこにいるんだろう。
「すみません、通してください」
花火を見ようとする人たちの多くが河川敷の方へ集まっている。
そこからだと花火が近くて見やすいみたいだった。
もしかしたら藍先輩たちも河川敷の方に行けば見つかるかもしれない。
雪乃さんと一緒に花火を見るためにそのあたりにいるかもしれない。
その可能性が高いと思ったので河川敷の方向へ走った。
間に合って……。
藍先輩と雪乃さんが2人で花火を見る姿が脳裏に浮かんでたまらない気持ちになる。
夏祭りで一緒に花火を見て二人の気持ちが動いたらどうしよう。
だってこんなロマンティックなシチュエーションだもん。
些細なきっかけで幼なじみから特別な関係になってしまったら?
そんな不安に押しつぶされそう。