藍先輩の危険な溺愛レッスン。

長い時なんて3０分以上しゃべっているから、お客さんに迷惑じゃないかなって心配になるくらいだ。


母は藍先輩に世間話やら私のことなんかを話しているみたい。


自分のことを勝手にペラペラ話されてちょっと恥ずかしい。


彼はそんな母の話を嫌な顔一つせず聞いてくれているみたいで。


だけど私は母のＤＮＡは受け継がなかったみたい。


あんな風に知らない人に気軽に話しかけるなんて絶対無理。


だからお店を手伝い初めたばかりの頃は彼が来ても決して奥の厨房からでないようにして隠れていた。


でも、話しの内容が気になってこっそり外を伺ったりしていた。


「うちの娘がね毎朝のように痴漢やストーカーにあっててもう学校なんて行きたくないって言って悩んでて」


あーあ、また今日も私のことを相談しているみたい。


「娘さんって……」