藍先輩の危険な溺愛レッスン。
少々食い気味に顔を近づける瑠夏ちゃん。


なぜか興味津々な様子。


「その人ってもしかしてイケメン?」


「あ、まあ、普通かな」


ほんとは目を見張るほどのイケメンなんだけど……。


そんな風に正直に言うのが恥ずかしかった。


「そっかー、男嫌いの愛菜が仲良くなれるってどんな人なのか気になるなあ」


「そこまで、仲良くなんてなってないよ。ちょっと話しやすい感じの人だから、楽って言うか」


先輩はゆるい感じの人で肩に力が入っていないタイプだから、こっちも変に身構えずに済む。


そっか、改めて分析するとそれで彼に対してはあまり苦手意識がわかないのかも。


「先輩かあ、しかも2つ年上。いいなあ」


そう言ってニヤニヤしながら私の方を見る瑠夏ちゃん。
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