藍先輩の危険な溺愛レッスン。
他愛もないおしゃべりをしながら教室に向かっていたら、背後から視線を感じてギクッとした。


「あれ?愛菜どうしたの?」


急に立ち止まった私を変に思ったのか瑠夏ちゃんも立ち止まる。


カシャ、カシャ。


スマホのシャッター音が聞こえたので恐る恐る振り返った。


見れば真後ろに3人の男子生徒がいて私に対してスマホカメラを向けている。


「キャアッ」


「あんたたち、何やってるのよっ」


瑠夏ちゃんが彼らに向かって怒鳴ってくれたんだけど、向こうはニタニタ笑ってて。


「愛菜ちゃん、おはよう。今日も可愛いね」


そのうちの一人が話しかけてきたんだけど、私は怖くて瑠夏ちゃんの後ろに隠れた。


「愛菜ちゃんのベストショットいただきー」


「い、いやっ」
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