藍先輩の危険な溺愛レッスン。

別の１人がしつこく追いかけてきて撮影しようとするので、その場にうずくまる。


やめてこないで、怖い。


私は声も出なくてその場で震えていた。


本当に男子達ときたら子供っぽくてがさつで無神経で、大嫌いだ。


「佐藤、原、岩井、この３馬鹿トリオ。あっちいにいきなさいよっ」


怒った瑠夏ちゃんは持っていた鞄をブンブン振り回して彼らを牽制した。


「うわっ、寺田おっかねー」


「俺たちは愛菜ちゃんのファンなんだぞ」


「なにがファンよ。気持ちが悪いのよ、あんたら」


相手はふざけているのかもしれないけど、私は本気で嫌がっていた。


実はこの３人はクラスメイト。


私のファンだとか言ってるけど、悪ふざけがひどくてしょちゅう絡まれて困っているんだ。


なんだか知らないけど、アイドル研究会なるサークルを結成しているとか。


「ひっでー」