藍先輩の危険な溺愛レッスン。
彼を真っすぐに見つめたら、サッと目をそらされた。


私がいきなり謝ってきたから困惑してる。


「いいよ、愛菜。中島なんかの言うことは聞かなくて」


「で、でも」


この時どうしても中島くんには言っておきたいことがあって、ギュッと拳を握る。


今きちんと彼に言わないと瑠夏ちゃんの親友として胸を張れない気がしたから。


「中島くん、私頑張るから。
これからは瑠夏ちゃんに迷惑かけないようにするから。瑠夏ちゃんと喧嘩しないで」


彼は何回か瞬きしてびっくりしたように目を見開いた。


私がまともに男子とは話せないって思っているんだろうか？


確かに彼と面と向かって話したことはあまりない。


「ああ、俺も言い過ぎたかも。悪かった」


瞳をそらせながらも謝ってくれた。
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