藍先輩の危険な溺愛レッスン。
先輩は私の水着をめくりあげようとするので慌てて阻止する。


「い、いやです。ぬぎません」


中にはビキニタイプの水着を着ているけど、死んでもその姿はさらしたくない。


「だってみんなビキニじゃん。そこまで恥ずかしがらなくても」 


まるで誰も注目してないよって言い草だ。


「でも、なんだかさっきから視線感じて。きゃっ、あの人たち今こっち見てた」


ささっと先輩の広い背中に隠れた。


「あのさ、愛菜ちゃんは自覚が無いのかもしれないけどさっきから随分大胆だよね」


「へ?」


「別に俺は役得だからいいんだけどさ」


指の先で頬をかきながらちょっと上を向く先輩。


え?もしかして照れてる?


なんでだろう。


周りの視線に気をとられていたけどそう言われて、ようやくハッとした。


今の私って……。


先輩の背中にぴったりくっついている状態。
< 96 / 332 >

この作品をシェア

pagetop