藍先輩の危険な溺愛レッスン。
そして私の腕はなんと彼の腰からお腹にかけてギュッと回している。


引き締まった腰とほどよく筋肉のついたお腹、肌もすべすべでいいにおいがする。


直視できないくらいにカッコいい身体だ。


「う、うそ」


チーン、終わった。


いくら人混みが怖いからってこんな恥ずかしいことをしてしまったなんて。


なんて破廉恥なことを。


ひざ丈の海パンだけを身に着けているだけの彼。


こんなのもう半裸だよ半裸。


そんな半裸男子に公衆の面前でバックハグしてたなんて。


「先輩のエッチ、もっと早く言ってください」


恥ずかしさのあまりついつい八つ当たり。


「さっきから何回言っても聞かなかったじゃん」


「だって、視線感じて怖かったんだもん。だから海なんて嫌だったのに」


「まあでも、あの人たちもやってるよ」


彼の視線の先を見たらカップルらしき男女がキャッキャッ言いながらベタベタ抱き合っている。
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