藍先輩の危険な溺愛レッスン。
「そうだな、まず始めにあそこにある海の家で飲み物を買ってこようか」


なんだ、意外に簡単。


「はいわかりました」


そういえばのどが渇いてきたのでちょうどいい。


「じゃ、行きましょう先輩」


「違う違う、愛菜ちゃんが俺から離れて1人で買いに行くんだよ」


「えー、や、そんなの、やだ」


ただでさえ不安で落ち着かないのに彼と離れるなんて考えただけでも怖い。


「先輩とずっと離れたくありません」


「そんな嬉しいこと言ってもダメ」


「やだ、ずっと一緒にいます」


必死なので恥ずかしいことを言ってることには気がつかなかった。


「愛菜ちゃん、そんなに俺から離れられないんだ」


クスッと笑う彼。


「なんでもいいです、とにかく一人で買いに行くなんて嫌です」


「うーん、可愛いなぁ。でもダメだよ甘えても。はい行ってきなさい」


彼は海の家を指さして私の肩をポンと叩く。
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