運命が変えた一夜 ～年上シェフの甘い溺愛～

『今夜は早く眠ること。明日休出なんだろ？休めるときに体を休めてゆっくりするように！何かあったらすぐ連絡してほしい。』
綾乃がシャワーを浴び終えると、悟るからメールが来ていた。

いつものようにブルドックのスタンプ付き。
そう言えばなぜブルドックなのかまだ聞いていない。

まだまだ悟のことで知らないことはたくさんある。

自分のことも、断片的にしか話していない。

綾乃はもっと悟を知りたいと思っていた。
まっすぐな言葉で綾乃に気持ちを伝えてくれた悟。

まだ何も返事を返すことができていない綾乃。
でも同じように悟を想い、もっと知りたい。話がしたい。そばにいたいと思っている。

それを口にすることに、まだ臆病な自分がいた。