運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~
孤独になった世界に差し込む一筋の光が、悟なのかもしれない。

そんなことを考えながら綾乃は自分の右耳に触れた。


大丈夫。

悟に触れられたときの感覚がまだ残っている。


大丈夫。大丈夫。


そう信じて、素直な言葉で悟に伝えたいことがある。
でも・・・まだ・・

一緒にいた時は忘れかけていた恐れが、悟と離れて一人になった瞬間よみがえった。
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