運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~
支度を終えた綾乃を乗せて、悟は現場へと送る。
その隣では、悟の料理を綾乃が少しだけ頬張った。

「おいしい」
スープを完食した綾乃。
パンは帰ってから食べたいとほとんど食べられなかった。

「ごめんなさい。」
「いいんだよ。謝るなって。帰ったら少しアレンジしてまたおいしい食べ方教えるから。楽しみにしてて。」
罪悪感を減らそうと気を遣う悟。
「少し目を閉じてもいい?」
「もちろん」
綾乃は体調がよくないのだろう。

現場へは20分ほどで到着する。
その間目を閉じて体を回復させようとしていた。
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