運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~
「今日はほかの鍋を使ってフォンデュしよう。それで、今度の休みに一緒に見に行って新しい鍋を買おう。この前のは俺が勝手に買ったやつだから、今度は綾乃と一緒に選びたい。」
「・・・」
「一緒に選びに行った思い出もできるだろ?」
「・・・」
「一緒に行こう。」
「・・・うん・・・」
「何色にする?」
「・・・」
もうひとつ医師から教えてもらったことがある。

「赤か?」
「・・・」
「ピンクか?」
「・・・」
「最近緑も流行ってるらしい。」
「・・・」
少しだけ変化した綾乃の表情を見逃さない悟。

「緑か」
「・・・緑は嫌・・・」
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